出湯温泉(阿賀野市)概要: 出湯温泉の開湯は大同4年(809)、弘法大師空海が五頭山を開いた際、錫杖を地面に突いたところ霊泉が滾々と湧き出たと伝えられています。
その後、天平5年(734)に行基菩薩によって開かれた海満寺(後の華報寺※乙宝寺、法音寺と共に城氏領内三ヶ寺)が領主である大見氏の菩提寺として庇護された事で寺運が隆盛し四院三十二坊を擁する大寺院になった為、出湯温泉も随時開発されていったと思われます。
鎌倉時代には広く認識されていたようで弘安6年(1284)に編纂された「越後文書」の中の「温川条」は出湯温泉のこととされ、江戸時代中期には温泉税も納めていました。弘法大師が開いた霊泉で効能も非常に良かった事から華報寺の門前町が温泉街として賑わったとされます。
出湯温泉周辺は天領だった為、明治維新後に源泉が幕府から払い下げられ特に源泉持ちの温泉宿は「七軒衆」と呼ばれました。その後、出湯温泉は発展し最盛期には14軒の温泉宿が建ち並び芸者置屋の数が新潟県内にある温泉街で2番目の多さになりました。
出湯温泉の泉質: アルカリ性単純温泉(源泉温度38.6℃)
出湯温泉の効能: 神経痛、筋肉痛、リウマチ、アトピー性皮膚炎、胃腸病、婦人病
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