五泉市: 慈光寺

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概要・歴史・観光・見所

慈光寺(五泉市)概要: 明白山慈光寺は新潟県五泉市蛭野に境内を構えている曹洞宗の寺院です。慈光寺の創建は不詳ですが古くから白山山岳信仰の拠点の1つだったと考えられます。山号である明白山はその名残で、当時は白山(標高:1012m)山頂付近に真言宗の開祖弘法大師空海が製作した薬師如来像が安置され奥之院として奉祀してきたとされます。因みに白山中腹にあった慈光寺白山堂(現在は祠程度らしい)は延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載された宇都良波志神社の論社とされます。

その後、応永10年(1403)に周辺の領主だった神戸太良最重(嶽城主)が開基となり現在の村上市にある耕雲寺から顕窓慶字を招き開創、顕窓慶字の師である傑堂能勝禅師和尚(楠木正成の直孫)を勧請中興開山とし曹洞宗に改宗しています。慈光寺は越後守護上杉房方の3男で関東管領、上野・武蔵・伊豆守護などを歴任した上杉憲実の帰依もあり大きく繁栄しましたが天文年間(1532〜1554年)など戦国時代の争乱による兵火で境内が荒廃し寺運も衰微しました。

【 江戸時代 】−慈光寺は江戸時代に入ると村上藩主(村上城の城主)に就任した堀直寄が再興し、その後は直寄の後裔となる村松藩(藩庁:村松城)の藩主堀家(堀直寄の次男・堀直時が藩祖)の帰依もあり寺領100石が安堵され藩主の菩提寺である英林寺や越後三十三観音霊場第31番札所の正円寺と共に領内寺院の中心的な役割を果たしました。

江戸時代中期になると慈光寺は幕府から10万石の格式を与えられ耕雲寺(村上市)、種月寺新潟市)、雲洞庵南魚沼市)と共に越後四ケ道場の一つに数えられ、大本山總持寺輪番地、越後僧録になるなど隆盛を極め多くの名僧を輩出しています。

【 堂宇・境内 】−現在でも56000uに及ぶ慈光寺の寺域には500mの参道があり両側には樹齢300〜500年の杉並木(新潟県指定天然記念物)が続きます。慈光寺の境内には宝暦5年(1755)の火災後の宝暦13年(1763)に再建された本堂や庫裏、禅堂、山門などの江戸時代中期から後期に建てられた古建築物群が七堂伽藍を構成し、回廊で囲まれ多くが「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成24年(2012)に国登録有形文化財に登録されています。宗派:曹洞宗。本尊:聖観世音菩薩。

慈光寺の文化財
・ 本堂−宝暦13年−入母屋、銅板葺、桁行9間、梁間8間−国登録
・ 禅堂及び衆寮−江戸時代後期−入母屋、銅板葺、建築面積280u−国登録
・ 庫裏−宝暦9年−入母屋、銅板葺、桁行26.7m、梁間14.1m−国登録
・ 山門−天明5年−切妻、桟瓦葺、三間一戸、八脚門−国登録有形文化財
・ 回廊−江戸時代後期−両下造、桟瓦葺、総延長57.8m、梁間1間−国登録
・ 経蔵−寛政6年−土造平屋、切妻、桟瓦葺、内部に八角輪蔵−国登録
虚空蔵堂(境内別)−宝暦4年−宝形造、銅板葺、5×6間−国登録
・ 碧巌事考(南英謙宗禅師 筆)−室町時代−五泉市指定文化財
・ 杉並木−樹齢300〜500年−新潟県指定天然記念物

五泉市:神社・仏閣・再生リスト

【 参考:サイト 】
公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-五泉市教育委員会


慈光寺:上空画像

慈光寺:写真

慈光寺境内石畳みから見た本堂
[ 付近地図: 新潟県五泉市 ]・[ 五泉市:歴史・観光・見所 ]
慈光寺参道石段から見上げた山門 慈光寺山門から見た境内(院庭) 慈光寺参道沿いにある石仏群 慈光寺参道沿いにある杉並木
慈光寺庫裏と浴司 慈光寺境内(院庭)から見た庫裏 慈光寺境内(院庭)から見た本堂 慈光寺本堂正面入口と山号額

慈光寺:歴史的建造物

本堂本堂
・本堂は宝暦13年(1763)に造営されたもので、木造平屋建て、入母屋、銅板葺、平入、桁行9間、梁間8間、建築面積526u、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り。内部には慈光寺の本尊となる聖観世音菩薩像が安置されています。国登録有形文化財。
庫裏庫裏
・庫裏は江戸時代中期から後期にかけて造営されたもので、木造平屋建て、入母屋、銅板葺、平入、桁行26.7m、梁間14.1m、建築面積374u、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り。慈光寺に勤める僧侶達の生活の場となっています。国登録有形文化財。
禅堂及び衆寮禅堂及び衆寮
・禅堂及び衆寮は江戸時代中期から後期にかけて造営されたもので、木造平屋建て、入母屋、銅板葺、平入、桁行24.5m、梁間11.1m、建築面積280u、内部には須弥壇が設けられ、慈光寺に勤める僧侶達の修行の場となっています。国登録有形文化財。
山門山門
・山門は江戸時代後期の天明5年(1785)に造営されたもので、切妻、桟瓦葺、平入、三間一戸、八脚単層門、間口5.8m、木部朱塗り、彫刻部極彩色、壁部白漆喰、内部に四天王像安置。山門を起点として回廊で堂宇を繋げる曹洞宗寺院伽藍の形式。国登録有形文化財。
回廊回廊
・回廊は江戸時代中期から後期にかけて造営されたもので、木造平屋建て、切妻、桟瓦葺き、両下造、総延長27.8m、梁間1.8m、建築面積42u、外壁は白漆喰仕上げ、花頭窓付、腰壁は下見板張。国登録有形文化財。


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