五泉市: 別所虚空蔵尊

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概要・歴史・観光・見所

別所虚空蔵尊(五泉市)概要: 別所虚空蔵尊の創建は奈良時代の天平4年(732)、別所虚空蔵尊当地方で大飢饉が起こり住民が大変難儀していると、巡錫でこの地を訪れた行基菩薩(奈良時代の名僧)が1本の霊木から3尺3寸の虚空蔵尊を2体刻み込まれました。根元の方から刻み込まれた兄仏を当地に、先の方から刻み込まれた弟仏を会津柳津(福島県柳津町)に祀られる事となり兄弟仏が別れた場所だった事から「別所」の地名の由来となりました

(※ 柳津虚空蔵尊の創建は大同2年:807年、弘法大師空海に命じられた徳一大師によって開かれたとされ、当地の伝承とは異なります。柳津で祀られている虚空蔵尊は空海が彫り込んだ3体の内の1体とされ、他の2体は浅熊嶽(三重県伊勢市朝熊町:朝熊山金剛証寺)と村松山(茨城県那珂郡東海村:村松山大満虚空蔵尊)にそれぞれ祀られ日本三大虚空蔵尊に数えられています。ただし、このような伝承は各地に多く残され、多数の寺院が日本三大虚空蔵尊を自称しています)。

行基菩薩の伝承は五泉市内には別所虚空蔵尊の他、銀杏の大木(切畑の乳銀杏:新潟県指定天然記念物)の枝から高さ五尺(約1.5m)の十一面観音像を彫刻したと伝わる切畑観音堂があります。

別所虚空蔵堂は享保2年(1717)の火災で焼失し、享保5年(1720)に越後四ケ道場の一つ慈光寺により再建、現在の建物は宝暦4年(1754)の火災直後に再建されたと伝えられているもので、木造平屋建て、宝形造、鉄板葺、桁行5間、梁間5間、外壁は真壁造り縦板張り、建築面積130u、内部は大きく土間の外陣と高床の内陣に分かれ、古来の仏堂形式を継承しています。

別所虚空蔵堂は江戸時代中期に建てられた仏堂建築の遺構として貴重で、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成24年(2012)に国登録有形文化財に登録されています。例祭は毎年2月12〜13日にかけて行なわれ参道までは多くの雪灯篭で彩られ多くの参拝者が訪れます。

別所虚空蔵尊:上空画像

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由緒)-別所虚空蔵尊
・ 現地案内板-五泉市教育委員会


別所虚空蔵尊:ストリートビュー

別所虚空蔵尊:写真

別所虚空蔵尊
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