大清水観音堂(大泉寺)

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概要・歴史・観光・見所

大清水観音堂(大泉寺)概要: 東山大泉寺は新潟県柏崎市大清水に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。大泉寺の創建は朱鳥元年(686)、持統天皇の勅願により泰澄禅師が開いたのが始まりと伝えられています。伝承によると観音堂の建立予定地に泰澄が訪れると全く水場が無かった為、自ら一刀三礼で千手千眼観世音菩薩を彫刻し、祈祷を行うと21日目の満願の日に境内から「閼伽水」、「清浄水」、「功徳水」の3つの泉を得た事から、地名の「大清水」、寺号の「大泉寺」の由来になったと伝えられています。

文治年間(1185〜1190年)には源義経が奥州平泉へ下向中に当寺で参拝し武運長久を祈願したとも云われ、歴代領主からも庇護されます。特に越後上杉家が篤く帰依し上杉房能、上杉謙信、上杉景勝が武運長久の祈願を行い長尾為景(謙信の父親)が前立の観音像を奉納、現在の大清水観音堂も永禄2年(1559)に落雷で焼失後上杉景勝の支援を得て天正7年(1579)に再建されたものと伝えられています。観音堂は一重寄棟造、茅葺、平入、桁行き3間、梁間4間、正面1間向拝付、外壁は板張素地造、萩材の柱としては日本最大級の太さ、当時の禅宗様御堂建築を伝えるものとして明治39年(1964)に国指定重要文化財に指定されています。

又、大泉寺の境内には室町時代建立とされる旧鎮守社の飯綱社本殿(一間社、流造、見世棚)が新潟県指定有形文化財に、大清水観音堂と同様に景勝が天正7年(1579)に寄進した仁王門(寄棟、茅葺、三間一戸、八脚門単層門)が柏崎市指定有形文化財にそれぞれ指定されています。越後三十三観音霊場第3番札所(札所本尊:千手千眼観世音菩薩・御詠歌:みなかみを たずねのぼりて 大清水 つきぬめぐみの 流れとぞ思う)。越後八十八ヶ所霊場第4番札所(札所本尊:千手千眼観世音菩薩・御詠歌:高きとて 登れば近し 法の山 今日もたずねん おしみずの里).。山号:東山。宗派:真言宗豊山派。本尊:阿弥陀如来。

大泉寺の文化財
・ 大清水観音堂・附肘木一個−天正7年、寄棟、茅葺−国重文
・ 飯綱社本殿−室町時代−一間社流造、見世棚−新潟県指定重要文化財
・ 銅造千手観音菩薩坐像−鎌倉時代−新潟県指定重要文化財
・ 大泉寺仁王門−天正7年,寄棟,茅葺,三間一戸,八脚単層門−柏崎市指定
・ 大泉寺木喰上人木額−文化2年−縦36p、横75.5p−柏崎市指定文化財

大清水観音堂:上空画像

八脚門を簡単に説明した動画

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-柏崎市教育委員会
・ 越後八十八カ所霊場 遍路の旅-株式会社 新潟日報事業社


大清水観音堂:ストリートビュー

大清水観音堂:仁王門・飯綱社・写真

大清水観音堂(大泉寺)
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