君帰観音堂(南魚沼市)概要: 君帰(要害山)観音堂の創建は和銅年間(708〜715年)に泰澄大師(白山を開山した修験道の高僧)が阿弥陀如来像を安置し大日堂を建立したことが始まりとされます。
文治3年(1187)には源義経が兄である鎌倉幕府初代将軍源頼朝の追討により京都から追われ奥州平泉(岩手県平泉町)に下向する途中、大日堂に滞在したという伝承があり、その時寄進した木造聖観音立像が現在の本尊になっています。
木造聖観音立像はカツラ材、一木造り、像高1.49m、背裏に承久2年(1220)5月18日の銘が書れ、32年ごとの御開帳する秘仏で昭和30年(1955)に新潟県指定重要文化財に指定されています。又、君帰の地名は源義経がこの地を去る時、村人達が"君帰りおわすか・・・・"と別れを惜しんだという古事から由来するそうです。
現在の君帰観音堂は宝永2年(1705)に再建されたもので、木造平屋建て、入母屋、銅板葺、桁行3間、梁間3間、平入、正面切妻1間向拝付、外壁は真壁造り板張り。山門は入母屋、銅板葺、三間一戸、八脚単層門、正面唐破風、左右に仁王像安置、大草鞋が奉納されています。上田三十三観音霊場第28番札所(札所本尊:聖観音)。
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