旧岩間家住宅(村上市)概要: 旧岩間家住宅は新潟県村上市庄内町(まいづる公園)に位置する古民家です。旧岩間家住宅は長屋形式(足軽など比較的石高が低い武士が住んだ一軒の建物を数世帯分に間仕切りされた形式−参考:新発田藩足軽長屋)だった建物を安政5年(1858年−墨書有、棟梁:羽黒町出身清八造之)に一戸建の須貝勝太郎の屋敷として建て替えられたもので、昭和23年(1948)に岩間氏が取得しました。長屋だった頃の名残が現在でも随所にあり、間仕切易いように梁間が2間と狭く建物背後下屋根は個建てにする時に増築したようです。
旧岩間家住宅は木造平屋建て、寄棟、茅葺、直屋形式、面積109u、外壁は真壁造、土壁鏝押え、腰壁は素木縦板張、内部は式台付玄関、取次の間(和室4.5帖)、居間(和室6帖)、次の間(和室6帖)、座敷(和室8帖、床の間、囲炉裏付)、茶の間(和室6帖、囲炉裏付)、台所などが配されました。
旧岩間家住宅は、平成7年(1995)に飯野2丁目(旧五軒町:町人町と接し下級武士が配された武家町)から現在地である「まいづる公園」に移築保存され江戸時代末期の村上藩(藩庁:村上城)下級武家屋敷の遺構として貴重なことから平成4年(1992)に村上市指定有形文化財に指定されています(まいづる公園には同じく武家屋敷である旧藤井家住宅と旧成田家住宅が移築保存されています)。
旧岩間家住宅:上空画像
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