西俣古墳(妙高市)概要: 案内板によると「 この古墳は、平成11年に行われた発掘調査で、大学吉木字西俣地内で発見されたことから"西俣古墳"と呼ばれています。古墳は、直径約6.5メートル、高さ約1.5メートルと推定され、横穴式の石積みの埋葬施設を備えています。当時は石室の天井にふた石がのせられ、その上に薄く土が盛られていたと考えられます。石室の中からは、副葬品と考えられる長さ約19センチメートルの小刀が出土しました。古墳は、6世紀の後半頃の築造と考えられ、のちに古代板倉郷と呼ばれることになるこの一帯を開拓した豪族のお墓と推測されます。 市教育委員会 」とあります。西俣古墳の存在が明確になる前は古墳時代の勢力の中心は関川左岸の斐太地区に限定されていましたが、これにより、斐太地区に対抗する存在が当地にあった事が証明されました。古墳からは銅装圭頭太刀や鉄製品約50点、耳飾りやガラスの小玉など約20点などが発見され「西俣古墳群2号墳出土品」として妙高市指定有形文化財(考古資料)に指定されています。この地は近世、吉木陣屋や吉木蝋点所などの幕府の施設となりそれが廃されると郷倉が置かれました。
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