西照寺(長岡市)概要: 西照寺は新潟県長岡市上岩井は浄土真宗大谷派の寺院です。西照寺の創建は慶長7年(1602)、布野長命寺(長野県長野市)から分寺したのが始まりとされます。
長命寺は親鸞上人の直弟子である井上西念(信濃国高井郡の領主井上盛長の子供で武士でしたが父親が戦死すると仏門に入り越後に排流されていた親鸞聖人の直弟子となり西念という名を授けられたとされます。)が開いたとされ、西念が107歳の時、覚如上人により長寿を記念して寺号を長命寺に改めたと伝えられています。西照寺は何度か境内を移してから上岩井に移ったとされ、その直後に火災で堂宇を焼失しています。
西照寺の寺宝である木造親鸞聖人坐像は江戸時代中期の寛保3年(1743)に円静院(京都府)から譲り受けたもので、鎌倉末期製作、像高81.8cm、檜材、一木造、玉眼、天台宗の僧服、大変貴重な事から昭和35年(1960)に国指定重要文化財に指定されています。
現在の西照寺本堂は火災直後と思われる延宝9年(1681)に再建されたもので木造平屋建て、入母屋、銅板葺、妻入、桁行4間、正面向拝付、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。正面の山門は享保年間(1716〜1735年)に建てられたもので切妻、桟瓦葺、四脚門、江戸時代中期の寺院山門建築として貴重な事から昭和54年(1979)に長岡市指定文化財に指定されています。宗派:浄土真宗大谷派。本尊:親鸞上人像。
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