千蔵院(長岡市)概要: 普門山千蔵院観音寺は新潟県長岡市柏町1丁目に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。千蔵院の創建は元和4年(1618)、長岡藩(藩庁・長岡城)の初代藩主牧野忠成が慶善和尚(玉蔵院の僧)を招いて開いたのが始まりとされます。歴代牧野家の祈願所として庇護され、寺領の寄進や安政年間(1854〜1860年)まで門前では観音市が藩により斡旋され寺運も隆盛しました。
千手観世音菩薩像は延宝8年(1680)、京都の仏師鶴屋四郎が彫り込んだもので、胎内仏として天平勝宝年間(749〜757年)に行基菩薩彫り込んだ一寸八分の金銅製の千手観音像が納められ在は秘仏として6年に1度御開帳されています。この胎内仏の千手観音像は文治2年(1186)に源氏の武将の手に渡り、その後、北信濃を支配した村上家に代々伝わり戦国時代には村上義清の持仏でしたが何時頃か当地で祀られるようになり信仰の対象となりました。
千蔵院本堂は平屋建て、入母屋、正面千鳥破風、銅板葺き、平入、桁行3間、正面1間向拝付き。越後三十三観音霊場第15番札所(札所本尊:千手観世音菩薩・御詠歌:くりかえし たのみ頼めば 玉の緒の ちかいの糸も ながおかの寺)。山号:普門山。寺号:観音寺。宗派:真言宗豊山派。本尊:千手観音菩薩。
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