旧武徳殿(三条市)概要: 武徳殿は昭和10年(1935)に当地域の伝統武術の普及の為に建てられたもので木造平屋建、2重入母屋造、桟瓦葺、正面千鳥破風、平入、車寄せは唐破風屋根、建築面積674u。内部の中央には武道場(現在の展示室)、正面に鹿島神宮の神殿、南側に剣道場、北側を柔道場、北西側に弓道場(現在の談話室)、南東側に貴賓室(現在の岩田正巳の画伯記念室)、その他にも事務室や和室(8帖)2室、浴室、台所などが配されていました。
武道場の建築として重厚で精神的にも緊張感のある建物で心なしか柱などの部材も無骨に感じられます。武徳殿は戦後になると中央公民館として利用され平成元年(1989)以降は三条市歴史民俗産業資料館として一般公開されています。昭和初期には全国的にもこのような武道場が設けらましたが、現在で残されている建物は少なく貴重な存在で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との理由から平成21年(2009)に国登録有形文化財に登録されています。設計は木田組。施工は高野熊次郎。
旧武徳殿:上空画像
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