観泉院(十日町市)概要: 吉祥山観泉院は新潟県十日町市馬場戊に境内を構えている曹洞宗の寺院です。観泉院の創建は室町時代末期の弘治2年(1556)に開山されたと伝えられています。享保13年(1728)に火災により堂宇を焼失し享保19年(1734)に本堂が、明和4年(1767)に現在の山門が再建されました。
山門は切妻、金属板葺きの四脚門で一間一戸、間口(桁行)1間、梁間2間の大きさで欄間や像鼻に竜や獅子などの彫刻が施されています。山門の直線上に本堂が配置されていますが、竹林の壁があり門からは直接見ることが出来ず参道に奥行きを持たせる演出をしています。
観泉院本堂は木造平屋建て、桁行12間、寄棟、金属板葺きの軒の高い大型な木造寺院建築で歴史の重みを感じ取ることが出来ます。観泉院山門は江戸時代中期に建てられた寺院山門建築の遺構として貴重なことから平成7年(1995)に十日町市指定有形文化財に指定されています。妻有百三十三番霊場第28番札所(札所本尊:聖観世音菩薩・御詠歌:補陀落は 観泉院と拝べし 瑠璃の玉水 ながれきよさよ)。山号:吉祥山。宗派:曹洞宗。本尊:聖観世音菩薩。
観泉院:上空画像
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