星名家住宅(十日町市)概要: 星名家住宅は新潟県十日町市上野甲に屋敷を構えている古民家です。星名家住宅の主屋は江戸時代後期の天保13年(1842)に上棟された古建築で切妻、金属板葺き、平入り、間口は17間(約32m)に及びます。星名家は豪農である一方、豪商であることから一般的な農家建築とは異なり商家建築である町屋風で1階下屋は雪国の町屋建築特有の「雁木」が設え、梁や柱なども太いものが使用されています。敷地内には主屋の他にも蔵、茶室などがあり合計7棟が平成3年(1991)に国指定重要文化財に指定されています。
又、星名家住宅には"宅の雪穴"と呼ばれる石積した大きな縦穴(面積36u、深さ3m)があり、当時はここに雪を貯蔵し夏場でも食物を冷やせるようにしていたそうです。宅の雪穴は平成14年(2002)に国登録有形文化財に指定されています。
星名家住宅の国指定重要文化財
・ 主屋-天保13年-切妻、鉄板葺、桁行31.7m、梁間17.5m
・ 附:家造立諸入用仮控・棟上祝・家移祝儀受納扣・棟札2枚・絵図1枚
・ 米蔵(第1号蔵)-天明3年-土造平屋、切妻、桟瓦葺、桁行11.0m、梁間5.4m
・ 米蔵(附:銘札1枚・土蔵二戸前普請諸色留帳・第一号蔵改築記)
・ 米蔵(第2号蔵)-宝暦10年-土造平屋、切妻、鉄板葺、桁行10.5m、梁間5.4m
・ 米蔵(附:土蔵造立諸色入用牒)
・ 質蔵(第3号蔵)-文化5年-土造平屋、切妻、鉄板葺、桁行9.1m、梁間5.4m
・ 質蔵(附:質蔵普請書色扣)
・ 宝蔵(第4号蔵)-江戸末期-土造2階建、切妻、桟瓦葺、桁行7.2m、梁間4.8m
・ 附:土蔵敷替普請見舞受納記・上等土蔵上棟帳・普請記録・脇中門
・ 家財蔵(第5号蔵)-明治27-土造2階、切妻、鉄板葺、桁行10.9m、梁間5.5m
・ 家財蔵(附:土蔵新築記)
・ 雑蔵(第6号蔵)-江戸末−土造2階、切妻、鉄板葺、桁行7.2m、梁間4.5m
・ 敷地(5400.29u:宅地・畑・石垣・茶室・書斎・井戸)
星名家住宅:上空画像
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