関山仏足石(妙高市)概要: 関山仏足石は関山神社の境内の近くに位置し、往時は境内を含む周辺一帯が信仰の中心部だった事が窺えます。案内板によると「 仏足石とは礼拝の対象として用いられたもので、釈迦の足裏を刻んだ石である。初めの頃のものは足の輪郭だけを示したものが多く、日本全国で180基余りが数えられるが、ここ関山の仏足石は、奈良薬師寺のものに次いで古いもので、自然石に彫刻されている。中央に仏足、左側に舎利塔と、右側に仏手華判が彫刻されてる。仏像崇拝以前の三者を同一面に彫刻してあるのは、日本で唯一のものである。」とあります。現在、仏足石(高さ188cm、凝灰石の一面を平滑に仕上げ、推定鎌倉時代作)は覆屋の中に安置されていて石上に鎮座する小さな石仏がなんとも柔らかな表情をしているのが印象的です。妙高山関山権現仏足石は石仏(35躯)と共に顕著な石造遺品として貴重な事から昭和55年(1980)に新潟県指定重要文化財に指定されています。
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