稲島宿(新潟市)概要: 稲島宿(新潟県新潟市)は北陸道の宿場町で桑原家が本陣を勤め、3軒の宿屋と茶屋がある活気のあった宿場町だったようです。街道の両側には切妻、妻入りの町屋や土蔵などが点在し、中央部には枡形が残るなど当時の雰囲気を今に伝えています。又、背後に控える角田山(標高481.7m)の登山口でもあり多くの登山客が稲島宿を利用したと思われます。中腹に建立されている稲島薬師堂は古くから虚空蔵尊が祀られ、ある時、鎧潟の主であった大蛇が角田山の主になりたいと虚空蔵尊に懇願すると「角田山の沢が100箇所あったら主として認めても良い」と答えました。大蛇は息巻いて数え始めましたが、何度やっても99箇所しか無く諦めて鎧潟に帰って生きました。実は角田山に沢は100箇所あったのですが虚空蔵尊が1箇所隠してたとされ、哀れと思った尊は例祭の日だけ大蛇を主と認め、その日は大蛇は山頂まで昇る事が許されたと伝えられています。
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