三国街道: 寺泊宿

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概要・歴史・観光・見所
寺泊宿(新潟県長岡市)概要: 寺泊宿は古くから佐渡へ渡る港町だった事から物資の集積場として発展しました。集落として発生起源は不詳ですが弘仁13年(822)、尼法光(国分寺の僧侶)が古志郡伊神之渡部浜(寺泊)に布施屋を設け、その費用として佐渡島への渡船2隻と墾田40町歩で賄った事が記録(文治年間:1185〜1190年に編纂された袖中抄)されている事から少なくともこれ以前から存在していたと思われます。その為、官道である北陸道の駅でである「渡戸」に比定され、寺泊港が朝廷から整備された国津だったと推定されています。平安時代末期には源頼朝に京都から追われた源義経が奥州平泉(岩手県平泉町)に下向する途中寺泊の豪族である五十嵐氏に邸宅に数日の間逗留したとされ、その時武蔵坊弁慶が掘ったとされる弁慶井戸が現在でも残されています(ただし、室町時代に編纂された「義経記」は軍記物で資料的価値は低いとされます)。

又、佐渡島は当時、罪人の配流地でもあった為、政争で敗れた天皇や公家、為政者、宗教弾圧にあった教祖などが寺泊から佐渡へと流され、承久3年(1221)には鎌倉幕府の倒幕運動の1つ承久の乱が鎮圧され、その首謀者である順徳上皇がやはり佐渡へ配流となり寺泊の五十嵐家別邸で1ヵ月滞在したと伝えられています。その後も、文永8年(1271)には当時の執権北条時頼と政治的に対立した日蓮上人が佐渡に流された際、悪天候が続き7日間寺泊に滞在し「寺泊御書」を弟子に宛てて書き、京極為兼は永仁6年(1298)に西園寺実兼との対立などから朝廷内を混乱させた事で佐渡への配流となり寺泊で初君という遊女と38日間滞在したそうです。

江戸時代に入ると、領主が三条藩→高田藩(本城:高田城)→村上藩(本城:村上城)→天領→高田藩→白川藩→桑名藩→天領と短期間で変わり安定した行政とは言えませんでしたが経済的には北陸道(北陸道)や三国街道の宿場町として整備され、北前船の寄港地として多いに賑ったそうです。又、佐渡金山で採掘された金は主に、新潟港、寺泊港、出雲崎港に荷揚げされそれぞれ会津街道、三国街道、北国街道で運ばれた事から幕府からも重要視され、寺泊では罪人として佐渡金山へ送る人達の渡海港でもあった為、渡る前に死亡した人達が寺泊にある長善寺に埋葬されました。日本海の鎌倉の別称があり寺泊には白山媛神社や二面神社、越之浦神社、密蔵院、聚感園、遊女初君の歌碑、弁慶の手掘井戸、行宮遺蹟碑などの史跡が点在しています。

西生寺(新潟県長岡市寺)−遥か昔から、西生寺の前身となる御堂が弥彦山の山中に設けられ、インドで制作された純金仏が祭られていたとされます。奈良時代に入り、名僧行基菩薩が全国に仏教を広める為に巡錫を行い、当地を訪れると上記の純金仏が尊いものであると悟り、自分も阿弥陀如来像を彫刻しその中に納めたそうです。平安時代後期に寿奎上人が現在地に境内を移し本格的な寺院として整備し、鎌倉時代初期には親鸞聖人、室町時代初期には弘智法印が修行に訪れています(弘智法印は即身仏となり西生寺に納められています)。江戸時代初期には奥の細道松尾芭蕉が弟子の曾良と共に西生寺を訪れ、江戸時代後期には良寛和尚が当寺に滞在しています。

国上寺(新潟県燕市)−国上寺が境内を構える国上山(雲高山)は、飛鳥時代に聖徳太子が当地を訪れた際、霊地と悟り登拝した後に自ら千手観音像を彫刻した地とされます。その後、金智大徳と名乗る人物に弥彦神社で祭られている神様からの御告げがあり、それに従い国上寺が創建されました。霊験が都まで聞こえるようになると国上寺は孝謙天皇の勅願寺となり、その際、境内に宝塔が造営され白山を開山した事でも知られる泰澄大師が尽力しています。平安時代には慈覚大師円仁が国上寺を再興させ源義経や上杉謙信からも帰依を受け、江戸時代後期には良寛和尚が当寺や麓にある五合庵で長期間滞在しています。

寺泊宿:町並み:写真

寺泊宿
寺泊宿:歴史・観光
白山媛神社
白山媛神社:長岡市寺泊
白山媛神社
弁慶井泉
弁慶井泉:長岡市
弁慶井泉
初君旧歌碑
初君旧歌碑:長岡市
初君旧歌碑
照明寺密蔵院
照明寺密蔵院:長岡市
照明寺密蔵院
西生寺
西生寺:長岡市
西生寺
本光寺
本光寺:長岡市
本光寺
宇奈具志神社
宇奈具志神社:長岡市
宇奈具志神社
妙徳寺
妙徳寺:長岡市
妙徳寺


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