大牧鍾馗(阿賀町)概要: 大牧集落の集落境には大きな藁人形が鎮座しています。所謂人形道祖神で東日本に広く分布し、集落に入り込む伝染病や悪霊を防ぐといわれています。
道祖神同様に様々な神が合祀され、安産や子宝、道中安全などに御利益があるといわれ、姿形も大きな体で仁王立ちし、刀や弓、槍などで武装し大きな男根を持っています。名称も様々でこの地域では鍾馗様(ショウキ様)と称していますが秋田県では鹿島様や仁王様、ジンジョ様、福島県ではお人形様などと呼ばれています。
現在、新潟県では阿賀野川流域の平瀬、夏瀬戸、武須沢入、大牧、熊渡、新発田市にある浦(明治時代に伝承された。)の6集落だけが伝統を引き継いでいます。大牧集落で伝承されている鍾馗まつりは(毎年3月2日)、自分の体の悪い場所を紙に書き、当てはまる藁鍾馗の部位にその紙を埋め込み身代わりにさせる伝統行事で、古式を伝える貴重なものとして平成17年(2005)に新潟県指定無形民俗文化財に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-阿賀町教育委員会
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