不動寺(小千谷市)概要: 岩澤山不動寺の創建は天平7年(735)、行基菩薩(奈良時代の高僧、東大寺四聖、日本最初の大僧正)が北陸巡錫で当地を訪れた際、霊木と思われる桂の木から不動明王を彫り出し祀ったのが始まりと伝えられています。桂の切り株からは不思議と沢山の芽が出て今では推定樹齢1200年の大木となり昭和47年(1972)に小千谷市指定天然記念物に指定されています。
又、この桂は行基縁の霊木として信仰の対象となり取り囲むように地蔵尊像が祀られています。その後、弘仁元年(810)に弘法大師空海(平安時代初期の高僧、真言宗開祖)が当寺を訪れると、当時の住職である勝隆法師が感化され真言宗に改宗、七堂伽藍を建立するなど境内を整備しています。
不動寺の本堂は入母屋、銅板葺(元茅葺)、平入、桁行4間、梁間4、正面1間軒唐破風向拝付き、外壁は真壁造り板張り、唐破風懸魚には鳳凰、向拝欄間には龍、木鼻には獅子、象(漠?)などの彫刻が施されています。越後八十八ヶ所霊場第75番札所(本尊:不動明王・御詠歌:さざれ石 苔のむす迄 いわさわの つなぎしとめぬ 法の御船を)。魚沼三十三観音霊場第32番札所。妻有百三十三番霊場第112番札所(札所本尊:如意輪観音・御詠歌:細石 苔のむすまで 岩沢に つなぎて留よ 法の御船を)。山号:岩澤山。宗派:真言宗智山派。本尊:不動明王。
不動寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 越後八十八カ所霊場 遍路の旅-株式会社 新潟日報事業社
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