来迎寺(十日町市)概要: 放光山来迎寺は新潟県十日町市川原町に境内を構えている曹洞宗の寺院です。来迎寺の創建は正応元年(1288)、一遍智真上人によって現在の十日町市中条に開かれたと伝えられています。その後、下城の原村、美佐島郷と境内を移し、万治元年(1658)に現在地である川原町に移転してきました。
来迎寺に安置されている木造阿弥陀如来立像は鎌倉時代後期作、推享禄3年(1530)に修復したとされ像高42.5cm、ベンガラ漆塗(衲衣は漆箔)。木造阿弥陀如来立像は鎌倉時代に製作された仏像の遺構として貴重なことから平成8年(1996)に十日町市指定有形文化財に指定されています。
寺宝である一遍上人絵詩伝は8巻は昭和54年(1979)に十日町市指定文化財に指定されています。毎年3月3日のは例祭である「多聞天裸押し合い祭り」が行われ五穀豊穣、無病息災などが祈願されます。
来迎寺山門は切妻、銅板葺、一間一戸、四脚門。本堂は文久2年(1862)に再建されたもので、入母屋、銅瓦棒葺、平入、桁行7間、正面向拝付、向拝欄間には龍、木鼻には獅子、象の彫刻が施されています。
妻有百三十三番霊場第7番札所(札所本尊:観世音菩薩・御詠歌:むらさきの 雲に仏の来迎寺 参る心は 浄土なるらん)。妻有百三十三番霊場第11番札所(札所本尊:如意輪観音・御詠歌:大池なる 蓮の花に 置露は さながら玉の 光なりけり)。山号:放光山。宗派:時宗。本尊:阿弥陀如来。
十日町市:神社・仏閣・再生リスト
|