十日町市(歴史)概要: 十日町市の歴史は古く縄文時代の遺跡である笹山遺跡からは火焔型土器(国宝)が発見されるなど当時から技術的に高い人々が暮していました。大同2年(807)に創建の神宮寺や松苧神社(延喜式神名帳に記載されている式内社)があり奈良時代にはすでに中央との繋がりがありましたが、古墳などの史跡や記録がなくこの地方で大きな支配者がいなかったと思われます。
中世に入ると大井田氏を中心とする新田一族が支配し、南北朝の動乱時では南朝の将として名を馳せますが派を唱える大きな勢力を持つことなく次第に上田長尾氏に従属するようになります。その後、大井田氏は上杉謙信、景勝に従い会津移封の際も随行しています。
江戸時代に入ると高田藩(藩庁:高田城)に属しますが堀秀治、松平忠輝、酒井家次、松平忠昌、松平光長など短期間に次々と藩主が変わり延宝9年(1681)に松平光長が改易されると十日町市の領域は天領となり、旧十日町市周辺が会津藩(藩庁:会津鶴ヶ城)預所、旧松代町付近が高田藩預所、旧川西町の一部が高田藩、白河藩(藩庁:白河城)、桑名藩(藩庁:桑名城)と松平家の飛地として明治維新を迎えます。
又、高田藩の藩都である高田城の城下町と三国街道の宿場町である塩沢宿とを結ぶ松之山街道と飯山藩の藩都である飯山城の城下町と、魚沼街道の起点となった小千谷とを結ぶ十日町街道が交差する交通の要衝として発展しました。
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