刈羽民家(新潟市)概要: 刈羽民家は江戸時代初期に建てられたもので、木造平屋建、寄棟(曲り部分は入母屋)、茅葺、平入、建築面積70u、平面は3間取ですが建築当時は「板の間禁令」が発令されていたとされ、家長の居間(座敷)だけが板の間が許され、それ以外の居室は土間に茣蓙を敷き生活が営まれ囲炉裏も土間に配されました。曲り部分には厩が配され日本海側の農家建築で見られる中門造りで正面は。新潟県の町屋建築で見られるような雁木造に似た構成で、雪害から建物を守ると同時に行動範囲を広くする工夫が見られます。当初は新潟県柏崎市大沢集落に建てられていましたが、北方文化博物館(旧伊藤家住宅・豪農の館)の敷地内に移築保存されました。刈羽民家は江戸時代に建てられた農家建築の遺構で「造形の規範となっているもの」との理由から平成12年(2000)に国登録有形文化財に登録されています。
刈羽民家:上空画像
|