歴史民俗資料館(糸魚川市)概要: 能生白山神社の向かいにある熊生民俗資料館に「中門造り」、 入母屋、平入、茅葺屋根、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り縦押縁押えの農家建築が移築保存されています。案内板によると「 この建物は「中門造り」の農家で「曲り屋」ともいわれ、長野県東北部や新潟県から秋田県までの日本海寄りの地方に見られ、ここから西の方では見ることができません。・・・(後略) 糸魚川市教育委員会」とあります。向って右側の中門の出っ張り部分は土間で馬屋や便所が配され、主屋部の右側が土間、左側に居室がありました。曲り屋との違いは中門(出っ張り部)に玄関となる出入口がある事で、より母屋と厩が一体化されています。基本的は新潟県より北部の日本海側の大型農家建築に見られる形式で牛馬の利用が一般化されて以降、居住部に厩を取り込む事でより利便性が向上し、さらに冬場の暖気を厩にも流れるような工夫も見られます。現在は能生歴史民俗資料館として一般公開され内部には当時の生活用具などが展示されています。
歴史民俗資料館:上空画像
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