乙宝寺三重塔(胎内市)概要: 三重塔は新潟県胎内市中条町大字乙に位置している乙宝寺の境内に建立されています。
三重塔は当時の村上城(新潟県村上市)の城主、村上忠勝(元和4年:1618年、藩内をまとめられないことを理由に改易)が願主となり慶長19年(1614)に起工し元和6年(1620)に竣工した建物で、棟梁は京都の小嶋近江守藤原吉正があたりました(昭和26年:1951年〜昭和28年:1953年にかけて解体修理)。
三重塔は高さ76尺(約23.1m)、桁行3間(約5.4m)、梁間3間(約5.4m)、宝形屋根、こけら葺、素地、着色が無く、装飾や意匠も最小限に限られているものの均整が取れ美しい形状で、内部の四天柱と来迎壁で囲われた仏壇には本尊である普賢菩薩像(辰年と巳年生まれの守り本尊)が安置されています。
乙宝寺三重塔は江戸時代初期に建てられた層塔建築の遺構として大変貴重なことから大正12年(1923)に国指定重要文化財に指定されています。
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