巣守神社(長岡市)概要: 巣守神社の創建は雄略天皇2年(458)、守門ヶ嶽に鎮座する守門大明神の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。古くから神仏習合し本地仏として毘沙門天が信仰され眼病、安産、病気平癒に御利益があるとされました。勧請された日が9月9日だった事から例祭はその日とされ、毎月9日は月縁日として信者は参拝するそうです。
又、毎年2月第2土曜日には天正年間(1573〜1593年)に春日山城の城主上杉謙信が帰依した毘沙門天に戦勝祈願した事を由来して「裸押合大祭」が奉納され普光寺浦佐毘沙門堂(南魚沼市)の裸押合大祭と共に越後の二大裸押合大祭に数えられています。
春の例祭で巣守神社、秋の例祭で貴渡神社に奉納される栃堀神楽舞は見附市熱田に鎮座する小丹生神社の神楽が源流とされるもので、古式を伝える神事として貴重な事から長岡市指定無形民俗文化財に指定されています。拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、正面千鳥破風、1間向拝付き。参道には青面金剛と思われる石仏があるなど神仏習合だった名残が見られます。
境内に鎮座する貴渡神社は当時の庄屋で栃尾織物の祖とされる植村角左衛門貴渡を祭る神社で、社殿の彫刻が石川雲蝶が手懸けた貴重な建物として長岡市指定文化財に指定されています。
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