番神堂(柏崎市)概要: 番神堂の創建は文永11年(1274)に、日蓮上人が配流先の佐渡から寺泊に向う途中、暴風雨にあって偶然流れついた場所で、神意ありとして三十番神を勧請して堂宇を建立したのが始まりとされます。日蓮宗三大霊場の一つとして信仰を集め日蓮宗に改宗した妙行寺が別当になりました。現在の番神堂は明治4年(1871)に火災にあい明治11年(1878)に再建されたもので、拝殿は三間四面、入母屋、瓦葺き、妻入、正面1間唐破風向拝付、本殿、拝殿、石之間からなる所謂権現造りで、棟梁は篠田宗吉、彫刻は原篤三郎(出雲崎)、池山甚太郎(脇野町)、彫富(直江津)、飾り金具は歌代佐次兵衛、石工は小林群鳳があたりました。
組物や工法も見るものがありますが特に建物全体に施された彫刻には鳳凰や竜、亀などの縁起物や雲、波といった自然を表現したものはすばらしく"下宿 番神堂がよくできた 向拝 向拝の仕掛けは新町宗吉 大手柄"と民衆から唄われました。番神堂は明治時代初期に建てられた御堂建築の遺構として貴重な事から昭和50年(1975)に柏崎市指定有形文化財に指定されています。妙行寺は定徳寺(名古屋市中村区)、護国寺(長崎県島原市)と共に日本三大番神に数えられています。
柏崎市:神社・仏閣・再生リスト
番神堂:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-柏崎市教育委員会
・ 現地案内板-柏崎市
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