坂本神社(南魚沼市大倉)概要: 坂本神社の創建は不詳ですが大同3年(808)、空海により八海山(標高:1775m)が開かれたのが始まりとされ天明5年(1785)に里宮として現在地に社殿を造営したものが当社の始まりとされます(山頂には御室と呼ばれる本社が鎮座)。ただし、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載されている坂本神社、又は魚沼神社の論社として古くから信仰されてきたと思われます(式内社坂本神社は南魚沼市宮に鎮座する坂本神社と南魚沼市田崎に鎮座する日吉神社、南魚沼市八幡に鎮座する八幡神社も論社となっています)。
坂本神社の境内地は八海山登拝口にあった事から社運が隆盛し境内には数多くの霊神碑や石碑、石柱が建立され、参拝者や登拝者の身を清める為の行場も設けられていました。神仏習合していた事で「八海山大明神」などと呼ばれてきましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令と修験道廃止令により仏式が排され旧社号と思われる坂本神社に復し一端村社に列したものの無格社になっています。
祭神は天津彦火々瓊々杵命、木花開耶姫命。配神は彦大忍信命、紀白糸姫命。現在の社殿は昭和5年(1930)に再建されたもので拝殿は入母屋、桟瓦葺、平入、桁行3間、梁間3間、向拝付。本殿は一間社流造、銅板葺。例祭は毎年4月29日、「火渡祭」と呼ばれ境内には真っ赤に燃えた炭が敷かれ信者達がそれを裸足で渡りきり無病息災、五穀豊穣上を祈願します。
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坂本神社(南魚沼市大倉):上空画像
【 参考:文献等 】
・ 越佐の神社 式内社六十三-株式会社 新潟日報事業社
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