大福寺(南魚沼市)概要: 金精山大福寺は新潟県南魚沼市長崎に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。大福寺の創建は推古天皇22年(614)、蘇我馬子によって開かれたのが始まりと伝えられています。その後、弘法大師空海(平安時代の高僧、真言宗開祖)が当地に巡錫で訪れ金城山(標高:1369m)の洞窟に薬師如来像と十二神将像を安置し大福寺の奥の院としています(現在でも金城山の山頂には御室と呼ばれる窟に薬師如来が祀られ、7月1日の例祭には別当である大福寺の住職が登拝し祭祀を司っています)。
建久4年(1193)には初代鎌倉幕府将軍源頼朝の祈願所として庇護され寺運も隆盛し境内には七堂伽藍が建ち並んでいましたが、南北朝の動乱の兵火により多くの堂宇、寺宝、記録などが焼失し衰微します。永禄2年(1559)に上杉謙信(関東管領、越後国守護職、春日山城の城主)の祈願所となり、跡を継いだ上杉景勝も会津黒川城(福島県会津若松市)、米沢城(山形県米沢市)と移封された後も祈願所として庇護しています。
越後三十三観音霊場11番札所(本尊:聖観世音菩薩・御詠歌:世を救う 誓いもいくせ 長崎の 大悲の恵み つきせざりけり )。越後八十八ヶ所霊場第86番札所(本尊:阿弥陀如来・御詠歌:法の道 上田の里に慈悲の山 光り輝き 詣る喜び)。宗派:真言宗豊山派。本尊:阿弥陀如来。
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