乙子神社(燕市)概要: 乙子神社は新潟県燕市国上に鎮座している神社です。乙子神社の創建は不詳ですが越後国一宮弥彦神社(弥彦村)と関係が深く祭神である建諸隅命は弥彦神社の祭神天香山命の第6嗣です(天香山命の末の子=末子=乙子から乙子神社と呼ばれるようになったと伝えられています)。
現在の乙子神社拝殿は明治18年(1885)に再建されたもので木造平屋建て、桁行3間、梁間2間、入母屋、元茅葺、外壁は真壁造り板張り、三方浜縁、高欄、左右脇障子付、正面の一間の向拝には唐破風が設えています。向拝の欄間には鵺、木鼻には獅子、懸魚に亀と波の彫刻が施されています。
境内には名僧として知られた良寛和尚が住んだと言われる草庵(乙子神社社務所:木造平屋建て、切妻、鉄板葺き、平入、桁行3間半、外壁は真壁造り鏝押さえ)が再建されていて、案内板によると「 朝夕の急な山坂の登り降りが老の身にこたえてことと五合庵が老朽化したこともあって文化13年(1816)良寛はこの草庵に移り住んだ。ここでの十年間の生活は良寛芸術の最も円熟した時期である。この草庵は良寛在庵当時により近いものとしてこのたび再建したものである。 燕市教育委員会 」とあります。
文政2年(1819)には長岡藩9代藩主牧野忠精が訪れ良寛を長岡城下に呼び寄せたい旨を伝えたところ「焚くほどは風がもてくる落葉かな」と発し丁寧に断ったとされます。又、境内一帯は「良寛修業地」として昭和27年(1952)に新潟県指定史跡に指定されています。祭神:建諸隅命。
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乙子神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-燕市教育委員会
・ 現地案内板(由緒)-乙子神社
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