弥彦村(歴史)概要: 弥彦村の歴史は古く越後国一宮弥彦神社の門前町として発展しました。弥彦神社の創建年は不詳ですが貞観3年(861)に従四位下に列し、延長5年(927)にまとめられた延喜式神名帳に記載されていることからも古代から信仰されていた事がわかります。
新潟市附近に渟足柵が設置されると越後国府との間に官道である北陸道が整備され弥彦村には"伊神駅"と呼ばれる宿場が開設されます。中世は黒滝要害を本拠とする黒田氏が国人領主化した事で勢力を拡大し弥彦村周辺を支配します。
戦国時代後期になると黒田氏は長尾為景に従属しますが為景が死去すると当時の領主黒田秀忠が独立を画策し天文11年(1542)に反乱を起こし多くの被害を与えました。秀忠は一時許されましたが再び反抗した事で天文15年(1546)に景虎(後の謙信)軍により討ち果たされました。
黒滝要害は北陸街道の要衝に位置していた為黒田氏が滅んだ後は上杉家家臣の山岸光祐が入り、謙信死去後の後継ぎ争いである"御館の乱"でも景勝側に立ち功を挙げます。慶長3(1598)に景勝が会津若松に移封すると山岸氏もこれに従い黒滝要害は廃城となります。
江戸時代に入ると弥彦村一帯は長岡藩に属し、歴代藩主が弥彦神社を崇敬したことで門前町が発展、又、北陸街道の宿場町としても整備されます。
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