住吉神社(五泉市)概要: 住吉神社は新潟県五泉市村松甲に鎮座している神社です。住吉神社の創建は平安時代初期の大同元年(806)に勧請したのが始まりとされます。江戸時代初期の正保2年(1645)に村松藩(藩庁:村松城)2代藩主堀直吉が堀家を祖霊を勧請合祀し、寛文2年(1662)に東山(太子山)に遷座、しかし、船が山頂まで登れないとの御告げがありに寛文4年(1664)に現在地に遷座しています。
以来、村松藩五社(神明宮、春日神社、日枝神社、住吉神社、矢津八幡宮、五社制度は元文4年:1739年に成立)として堀家の崇敬社となり社領5石が安堵され藩費で社殿の造営や多くの奉納物の寄進などが行われています。
天明8年(1788)に堀直奇150年忌に本殿(三間社流れ造り、銅板葺、向拝に精緻な彫刻)を棟梁4代目小黒杢右衛門の手によって再建され、同じく天保9年(1838)には直寄200年忌で拝殿(木造平屋建て、入母屋、銅板葺、正面千鳥破風、桁行5間半、梁間3間、正面1間唐破風向拝付、外壁は真壁造板張)を5代目小黒杢右衛門が担当しています。住吉神社社殿(本殿・拝殿)は江戸時代後期の社殿建築の遺構として貴重な事から平成4年(1992)に五泉市指定有形文化財に指定されています。
民衆からも信仰され「殿様のお宮」として竣工時には多くの屋台が出て藩主や家臣達と共に祝ったとされ、現在でも例祭では「チャンチャコババサ」の高砂人形や灯篭が飾られるなど当時の故事に倣い盛大な行事となっています。明治8年(1875)に村社に列しています。祭神は底筒男命、中筒男命、上筒男命、息長足姫尊、奥田氏種、堀直奇(堀直央の御神像も安置されています)。例祭は4月28日〜29日・7月28日〜29日。
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住吉神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-村松町教育委員会
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