徳昌寺(阿賀野市)概要: 鷲林山徳昌寺は新潟県阿賀野市村岡に境内を構えている曹洞宗の寺院です。徳昌寺の創建は不詳ですが、次のような伝承が伝わっています。
室町時代、当地には乳児を度々襲う大鷲が数多く生息し大変困っていました。弓矢の名人として名高い若宮王子(村上天皇の皇子・高明親王の子)が当地に訪れた際、村長だった高橋五左衛門が依頼し、見事全ての大鷲を退治しました。五左衛門は感謝の意から若宮王子を祀る神社と、乳児乳児の供養の為、小庵を設けたとされます。
寛永5年(1628)、高橋家の後裔が小庵を寺院として整備し鷲林山徳昌寺としました。その際、華報寺から弘法大師空海が彫り込んだと伝える観音像が迎え入れられています。
徳昌寺本堂は寄棟、鉄板葺、平入、桁行11間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は板張、欄間部には花頭窓。鐘楼は切妻、桟瓦葺、腰袴付き、文政2年(1819)に鋳造した梵鐘が吊り下げられています。蒲原三十三観音霊場第三十番札所(札所本尊:千手観世音・御詠歌:鷲の山 あかつきごとに 鐘の声 つねにうき世の夢ぞさめけり)。山号:鷲林山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来。
徳昌寺:上空画像
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