専念寺(村上市)概要: 一心山無量院専念寺は新潟県村上市庄内町に境内を構えている浄土宗の寺院です。専念寺の創建は元和7年(1621)、呑徹上人によって開かれたのが始まりと伝えられています。慶安2年(1649)、松平直矩が村上城に入封すると菩提寺となり、境内は藩主の菩提寺に見合うように堂宇が再建整備され、京の仏師が彫り込んだ千躰佛も迎え入れました。明治9年(1876)の火災により多くの堂宇、寺宝、記録などが消失し境内も縮小されましたが敷地内には院殿号が彫り込まれた墓碑が建立されており往時の繁栄が窺えます(一般的には松平直矩の墓は福島県白河市円明寺)。
宝暦8年(1758)に建立された九品仏のうち1体が安置されています。案内板によると「 ・・・(前略)宝暦8年(1758)に羽黒口の光徳寺の最誉善理上人が藩主内藤候のご先祖信成候の150回忌の供養のため発願建立されたものです。建てられた所は村上の入口と中心地に9体あります。」とあります。
九品仏は上品上生仏(羽黒町:善沢寺)・上品中生仏(羽黒町:満福寺)・上品下生仏(羽黒町:長楽寺)・中品下生仏(瀬波上町:煙草屋前)・中品中生仏(肴町:保育園前)・中品下生仏(大町:十輪寺)・下品上生仏(塩町:安泰寺)・下品中生仏(庄内町:専念寺)・下品下生仏(上片町:地蔵堂)に安置されています。宗派:浄土宗。本尊は阿弥陀如来三尊像(中尊:阿弥陀如来像・脇侍:観音菩薩像・勢至菩薩像)。
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