笹川流れ(村上市)概要: 笹川流れは新潟県を代表する景勝地で一般的には鳥越山から狐崎、全長約11キロを指しています。笹川流れには蓬莱山(中国で不老長寿の仙人が住むという想像の山)、弘法岩、四方穴岩(穴が十字方向に4箇所空いている岩)、コウモリ岩、びょうぶ岩(屏風を広げたような岩)、タカノ巣岩(往時、鷹が巣作りした岩)、恐竜岩(恐竜が水を飲んでいるような姿をした岩)、雄獅子岩(雄獅子の姿に似た岩)、雌獅子岩(雌獅子に似た岩)、大島(笹川流れの磯では一番沖にある)、汐吹岩(波が流れ込むと圧力により上方に潮が上がる岩)、眼鏡岩(往時は大きな穴が2つあり眼鏡のような形状だった)、ニタリ岩(源義経がこの岩を見て細く笑んだ)、君戻岩(この岩の景観を見せる為に源義経を家来が呼び戻した)、舞子岩(源義経を慰める為に家来が舞を舞った)、弁天岩(弁天様が祭られ、鳥居と祠が建立されています)、鳥越山(笹川流れの起点となる小山)などの奇岩、怪石、孤島、洞門、開門などが点在しています。
笹川流れは昭和2年(1927)には「笹川流」として国指定名勝及び天然記念物に指定され、同年に大阪毎日新聞社、東京日日新聞社、鉄道省によって選定された日本百景観の海岸部門で選ばれています。昭和34年(1959)には新潟県内にある優れた自然風景地を保護と県民の保健、休養及び教化の為、「瀬波笹川流れ粟島県立自然公園」に指定されています。
笹川流れの名称の由来は海岸線の真ん中付近の集落が笹川だった為で明治22年(1889)まで村名が存在していました。又、詩人で幕末の志士でもあった頼三樹三郎は「 松島は この美麗ありて 此の奇抜なし 男鹿も この奇抜ありて 此の美麗なし 」と笹川流れを評しています。
笹川流れ:上空画像
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