勝楽寺(新潟市)概要: 隣陀山勝楽寺は新潟県新潟市中央区西堀通に境内を構えている真宗大谷派の寺院です。 勝楽寺の創建は文永10年(1273)、圓善坊(親鸞聖人の直弟子:和田義盛)によって開かれたのが始まりとされます。当初は越前国今立郡和田村にありましたが、文明3年(1471)第7世圓金坊によって加賀国能美郡安宅村に移され慶長10年(1605)に第12世了覚坊により新潟村に移されました(11世玄無は加賀国に留まり永久寺を創建)。慶応3年(1867)には新潟港開港に際しての会議が当寺が行なわれ、明治2年(1869)にはイギリス領事館が設置されています。イギリス領事館は明治12年(1879)に約10年間続けられ、ラウダ・ツループ・エンスリー・ウイルソンが領事を歴任しています。
明治6年(1873)、新潟の町に時刻を知らせる時の鐘が競売によりウェーバー(ドイツ商人)により落札されましたが、勝楽寺の檀家の1人安宅氏が海外に渡る事を惜しみ買い戻し勝楽寺に奉納、しかし、太平洋戦争時に供出となり歴史的梵鐘が失われています。現在の本堂は明治時代中期に再建されたもので、入母屋、桟瓦葺、平入、正面3間向拝、向拝木鼻には獅子、欄間には鳳凰の彫刻が施されています。山号:隣陀山。宗派:真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来(伝:慈学大師円仁作)。
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勝楽寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-新潟市
・ 石碑(イギリス領事館 跡)
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