妙光寺(新潟市)概要: 角田山妙光寺は新潟県新潟市西蒲区角田浜に境内を構えている日蓮宗の寺院です。妙光寺の創建は鎌倉時代末期の正和2年(1313)に日印上人が開基したと伝えられています。妙光寺境内は文永8年(1271)に日蓮聖人が佐渡配流の際この地を訪れ"波の題目、岩の題目、岸の題目"の三題を残した聖地とされ古くから信仰の対象となりました。
伝承によると境内背後には大きな自然の洞窟があり七頭一尾の大蛇が巣食い住民に悪さをしていたところ、日蓮聖人により教化され、その後は「七面大明神」と呼ばれる当地の守護神として信仰されるようになったと伝えられています。日蓮上人が残した三題目に因み、当地には妙法寺、蓮華寺、経王寺の3カ寺が創建されましたが、時代の経過と共に妙法寺だけとなり、その後に妙光寺に寺号を改称したそうです。
江戸時代に入ると長岡藩(新潟県長岡市・藩庁:長岡城)の藩主牧野氏からも篤く帰依され寺運を維持しています。妙光寺境内には古建築が点在し山門は文化11年(1814)、三重塔は江戸時代中期、鐘楼は明治時代中期に建てられたもので「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との理由から平成18年(2006)に国登録有形文化財に指定されています。山号:角田山。宗派:日蓮宗。本尊:日蓮聖人奠定の大曼荼羅。
妙光寺の文化財
・ 三重小塔-江戸中期-高さ5.2m,チタン葺,建築面積1.0u-国登録有形文化財
・ 山門-文化11年-切妻,桟瓦葺,一間一戸,四脚門-国登録有形文化財
・ 鐘楼-明治中期-入母屋,桟瓦葺,桁行10.4尺,梁間9.7尺-国登録有形文化財
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