愛宕神社(新潟市)概要: 愛宕神社は新潟県新潟市中央区古町通に鎮座している神社です。愛宕神社の創建は江戸時代初期の慶長14年(1609)、愛宕信仰の本社である愛宕神社本宮(京都府右京区)の分霊を勧請したのが始まりとされます。当初は新潟浜村に鎮座していましたが明暦年間(1655〜1675年)に現在地に遷座しています。
歴代長岡藩(藩庁:長岡城)の藩主牧野家から崇敬庇護され、江戸時代中期の享保6年(1721)には社領1060坪が寄進され、毎年の例祭の際には諸費用と祈祷料が奉納されました。当初から神仏習合し愛宕大権現などと呼ばれていましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が排され、村社に列しました。
現在の愛宕神社本殿は18世紀前期(1700年前半、牧野家から境内地が寄進された際に再建か?)に造営されたと推定されるもので、一間社流造。拝殿は江戸時代中期に建てられた建物で、木造平屋建て、宝形造、鉄板葺、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り板張り、向拝の木鼻に龍の彫刻が施されていますが華美な意匠が少なく再建以来改造も少ないとされます。
愛宕神社社殿(本殿・拝殿)は新潟市内に残る神社建築の中でも古く貴重な事から平成13年(2001)に新潟市指定文化財に指定されています。祭神は火之迦具土神、伊邪那美尊、天熊大人。境内社:口之神社、稲荷神社。
古町愛宕神社:上空画像
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