椿家住宅(新潟市)概要: 椿家住宅は江戸時代中期から 後期にかけて建てられたもので、木造平屋建、寄棟、茅葺(曲り部分は板葺、石置き)、平入、建築面積97u、平面は3間取で畳敷きの座敷(6帖)や板敷きの広間などがあり曲がり部は土間で厩になっています。建物周辺は新潟県の町屋建築で見られるような雁木造に似た構成で、雪害から建物を守ると同時に行動範囲を広くする工夫が見られます。当初は新潟県南蒲原郡下田村吉ヶ平に建てられていましたが、集落が廃村になった際、椿家から寄贈され現在地である北方文化博物館(旧伊藤家住宅・豪農の館)の敷地内に移築保存されました。椿家住宅は江戸時代に建てられた農家建築の遺構で「造形の規範となっているもの」との理由から平成12年(2000)に国登録有形文化財に登録されています。
椿家住宅(吉ヶ平民家):上空画像
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