妙音寺(長岡市)概要: 寳洞山妙音寺は新潟県長岡市亀貝町に境内を構えている日蓮宗の寺院です。妙音寺の創建は分かりませんでしたが真言宗の寺院で宝洞寺と称していたそうで、鎌倉時代後期に妙音阿梨日行上人が中興開山しています。寺宝である梵鐘(高さ103.9cm、口径61.5cm、乳:一区内4段4列)はもと蔵王権現堂(金峯神社)が所持していたもので、明治時代初頭に発令された神仏分離令によって別当だった安禅寺が廃され明治7年(1874)に妙音寺が譲り受けました。銘文には製造年(享徳4年(1455))や鋳物師(信吉)、願主(権律師恵実)が記されています。妙音寺梵鐘は地元の鋳物師が関わったと推定されることから新潟県の金工史上貴重なものとされ昭和51年(1976)に新潟県指定文化財・工芸品に指定されています(上越市に境内を構える浄興寺梵鐘の竜頭の手法と似ている事から研究の比較対象となっています)。
妙音寺本堂は、木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り縦押縁押え。山号:寳洞山。宗派:日蓮宗。本尊:日蓮聖人奠定の大曼荼羅。
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