宝徳稲荷大社(長岡市)概要: 宝徳稲荷大社は新潟県長岡市飯塚に鎮座している神社です。宝徳稲荷大社の創建は不詳ですが伝承によると縄文時代、殷帝大王の命で物部美万玉女命が瓊名の里(朝日長者が原→太田乃庄→現在は長岡市越路町)に"日の宮"と称する社を建立したのが始まりとされます。
勉強不足で殷帝大王と物部美万玉女命はどの様な人物かは分かりませんでしたが「殷」という事は考古学的に実在が立証されている中国最古の王朝である「殷」の帝、「物部」という事は日本の古代の氏族である物部氏縁の人物と思われます?
郷土資料辞典(人文社)によると持統天皇の時代(690〜97)に越国56座の筆頭として「越国総鎮守一ノ宮」の格式を賜ったのが始まりされ、越後国一ノ宮というと弥彦神社(弥彦村)や国府に隣接していた居多神社(上越市)又は天津神社(糸魚川市)が有名で、3社とも延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社です。
延喜式神名帳には越後国には大社1座1社(名神大社)・小社55座53社、合計56座54社が記載されていますが筆頭とされる宝徳稲荷大社は含まれていないようです。時代や支配者によって一ノ宮が変遷するのかもしれませんが不思議な話です。
平安時代から宝徳稲荷神社は何度も遷座したらしく現在地に遷座したのが文政年間(1818〜1830年)とされ信仰も広く全国に講中が組まれ一年中参拝者が絶えないといいます。社殿や鳥居も鋼管製特殊塗装仕上げの巨大なもので圧倒されます。
祭神は天照白菊宝徳稲荷大神(人間のしあわせを司る神)・日本古峰大神(厄除・病気平癒・祓いの神)・八意思兼大神(文化を守る神・学問の神)。祭神も一般的な神様とは異なるようです。主な例祭は節分際(2月3日)・春季大祭(5月7〜8日)・夜祭神事(11月2日)。
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