鞍掛神社(長岡市)概要: 鞍掛神社は新潟県長岡市中之島宮内に鎮座する神社です。鞍掛神社の創建は平安時代初期の弘仁13年(822)に可美真手命(越後国一宮弥彦神社の祭神である天香山命の異母弟神。父神:饒速日命・母神:三炊屋媛。初めて鎮魂祭を行なう。)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。当初の鞍掛神社は神仏習合し、鞍掛大明神と呼ばれ七堂伽藍を構える大きな神社だったそうです。
現在の鞍掛神社の社殿は江戸時代中期の元禄3年(1690)に火災で焼失後の翌年に建て替えられた建物で、木造平屋建て、間口2間、奥行3間の寄棟、妻入り、茅葺、外壁は真壁造り、素木板張、開口部は正面入口のみ、高床や高欄、向拝、彫刻などの神社らしい意匠がほとんど見られず御堂のような外観をしています。
内部の様子は良く分かりませんでしたが案内板によると所謂神仏習合社殿で拝殿と本殿が一体化し、前方2間分が御堂でいう外陣、社殿でいう拝殿、後方1間が御堂でいう内陣、社殿でいう本殿に別れているとされ一般的には外部で参拝していたようです。
鞍掛神社は社殿に対し境内は意外と広いのですが鳥居の先には参道が見当たらず田園が広がっているところからも歴史の変遷が窺えます。鞍掛神社の社殿(拝殿・本殿)は中世の流れを汲み、中越平野最古級の木造建築として貴重な事から平成4年(1992)に新潟県指定有形文化財に指定されています。祭神:可美真手命。
鞍掛神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-長岡市教育委員会
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